リン青銅製のミニXLRプラグを使用したヘッドフォンケーブルでテスト試聴してみました!
この度、弊社よりノイトリック様に提案させていただいていたプラグのサンプルができたということで、テスト依頼のご指名を頂きました。
RT3FC-Bミニキャノン(miniXLR)のメスプラグになります。
今回届いたサンプルは、プラグのコンタクト部分の素材が通常品と異なり、リン青銅で出来たものになります。
サンプルはピンの材質しか違いが無いので、通常のものと見分けがつかない状態です。
弊社の人気商品である、モガミ2893を使用したAKG用ヘッドフォンケーブルのプラグを、こちらのサンプルに変更したテストケーブルを作製し視聴してみました。
▼こちらは通常品のリンクです。
https://c-onkodo.com/products/mogami-2893-akg-3pin-minixlr?variant=46126591377572
余談ですが、こちらのケーブルはRT3FC-Bに取り付けるにはケーブル外径が大きくてかなり無理があります。
弊社では部品の一部を加工して無理なく使用できる様にしています。
筆者の定番のテスト環境で視聴してみましたが、通常品と比べて低音域の鳴りが明らかに違って驚きました。
全体のボリュームも1段上げたように感じバランスも良い。
ピンの素材が違うだけで、ここまで音が変わるものなのか耳を疑いました。
そこで、プラグを通常にをしたものをテスト用に作製し、聴き比べをしましたが、結果は変わらずその差に改めて驚きました。
ONKODOブランドのプラグでは、コンタクト部にリン青銅を採用した物が多くあります。
コストは掛かりますが確実に効果があるのだと改めて実感しました。
しかし、商品を提案した側のバイアスで音に差があるように聴こえている可能性も否定できませんでしたので、弊社の作業員たちにブラインドテストをしてもらうことにしました。
見ての通り見た目には全く差がないので、A、B とケーブルに識別を、
ヘッドホンも普段出荷テストに使っている、K240Studioリケーブル品とノーマルのK240Studioの2種類でテストをしました。
リケーブルの方は製作チームが出荷テストで使用しており、使用期間も長いのでエイジングは済んでいます。
一方ノーマル品は使用頻度が非常に低く。エイジングはまだ終わっていない状態です。
テスト環境は、9.7インチのiPadからテストケーブルを介してK240Studioに繋いでいます。
◆テストの詳細
・ケーブル モガミ 2893 1m
・ステレオミニプラグ ONKODO AP3.5-303NG リン青銅金メッキ
・ミニXLR RT3FC-B or RT3FC-Bリン青銅サンプル品
・使用ハンダ KR-19RMA
・仕様音源 YouTubeにてテスト音源、個々のお気に入りの楽曲を使用
ブラインドテストの結果は、参加した社員全員がリン青銅プラグの方が音が好みだと答えました。
内容としては、ボリュームが一段上がったような感じる、
解像感が増えた、高音域での響きが良いなど今回のテト環境においては聞こえ方に差はあれど全員が好印象でした。
今回のテスト結果のみで、通常品より高音質と断言するのは些か乱暴ですし、他の環境だと逆に耳障りになる場合もあるかもしれません。
ただ、今回の様にヘッドフォンアンプを介していない場合だと少しでも出力が欲しいので、そういう組み合わせではおススメできる一品になっています。
こちらのプラグはすでに注文をしており、出荷まで2か月ほどかかるとの事です。
弊社で販売できるのは年明けになりますが、是非お試しいただきたい商品となっております!
製品版ではゴムブッシュに青のラインが入るようです。
さらに現在開発中の商品を少し紹介します。
こちらは3pinのXLRプラグになります。
オス・メスともにコンタクト部分がリン青銅です。
今回の件を受けて多少はコストが上がりますが、かけたコスト以上に音が良くなるという確信がもてました。
まだ試作の段階で発売までは時間が掛かりますが、こちらも製品版サンプルが出来ましたらまた皆様にご紹介したいと思います。